「学者先生は、それゆえという言葉をしきりに使うが、なにゆえ、それゆえなのか俗人には分からない」という名言は果たしてガリレオのものか
なんかガリレオっぽくないな……。なんなら翻訳っぽくもないな……。(偏見100%)と思ってちょっと調べただけなのですごい雑だけど、どこにも残さないというのはもったいない気がしたからここに貼っとく。
※未完です。
第一の作業
インターネットを可能な限り遡る
手順
- Googleで期間指定検索して一番古いのを見つける
- 使われているうち特徴的な単語組み合わせて検索してバリエーションを探る
- 出てきた記事を読んで出典を探す
私が最初に見たのはこれ
学者は、それゆえという言葉をしきりに使うが、なにゆえ、それゆえなのか俗人には分からない。
— 偉人名言集 (@ijinmeigen456) 2015年9月27日
なにか、偉そうな言葉で誤魔化されているようだ。http://t.co/XkSb3vjxFK
学者先生は、それゆえという言葉をしきりに使うが、なにゆえ、それゆえなのか俗人には分からない。
初出(2013/07/01)
ガリレオ・ガリレイの名言・言葉(英語&日本語) | 名言+Quotes
この記事以降Twitterの名言botでも見られるようになる。
学者は、それゆえという言葉をしきりに使うが、なにゆえ、それゆえなのか俗人には分からない。
なにか、偉そうな言葉で誤魔化されているようだ。
The word to which he says that a scholar is therefore is frequently used, but a layman doesn’t know why it’s because of that.
I seem to be cheated by the words which seem somewhat great.
偉人 ガリレオ・ガリレイ 名言集(英訳付)|心の常備薬-2ページ
この記事は英語の記載があったのだがコピペして検索しても何も出てこず。文法おかしいような気がするしGoogle翻訳でも使ったのかな。
学者先生はしきりに「それゆえ」という言葉をお使いになるが、なんで「それゆえ」なのか、俗人にはさっぱりわからない。 なんだか、偉そうな言葉でごまかしているようだ。
初出(2005/10/06)
学者先生はしきりに「それゆえ」ということばをお使いになるが、なんで「それゆえ」なんだか、俗人にはさっばりわからない。なんだか、えらそうなことばでごまかしているようだ。
初出(2002/01/20)
調べた限りこれが唯一出典が記された記事であり、現存する最古の記事だった。
ガリレオ「書簡」とはなにか
出典が明らかになったと言っても、ガリレオの本に『書簡』という題のものは(少なくとも日本語では)世に存在しない。ではこれは何を指すか。いくつか可能性が考えられる。
- ガリレオの本だが『書簡』という題ではない
- 名言はガリレオのものだが出典である『書簡』はガリレオの本ではなくガリレオについて言及した本である
- 全く別の作者の『書簡』という題の本と間違えた
- 出典は存在するがガリレオの本でもなく『書簡』というタイトルでもない
- 記事執筆者(もしくは記事の引用元)の捏造で実際にはそのような本は存在しない
1.ガリレオの書類で『書簡』という題が付きそうなものは『クリスティーナ大公母妃への手紙』、『ベネテッド・カステッリへの手紙』の2つだがガリレオは当時の学者らしく多くの手紙を書いているため厳密には判別が難しい。
2.ありえそうな話だ。こうなると特定は不可能に近いが少し調べたらいくつか出てきた。
結論
ここまで書いたはいいものの他の可能性を追求しようと思ったところで全部めんどくさくなってやめてしまったのだが捨て置くにはもったいないので貼っとく。
以下は集めたけどまとめる前に力尽きたやつ。
その他
ガリレオの娘 ― 科学と信仰と愛についての父への手紙 デーヴァ・ソベル https://www.amazon.co.jp/dp/4887242646/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_Qbm5FbYQXSXP1
@amazonJPより
Googleで「ガリレオ 書簡 本」と検索したところ出てきたうちの一つ 。もう一つは新しすぎる(2013/12/21)*1ので関係ないと思われる。
ただし、前述の本も発行日より上記名言集のほうが9日ほど早い。*2
原典は2000/09/07なので原典を典拠とする可能性は否定できない。
ガリレオの娘の手紙
http://sumiremainte.jugem.jp/?eid=1128
http://galileo.rice.edu/fam/daughter.html#letters
ガリレオの娘(マリア・セレステ)から送られた124通の手紙(英語)
https://books.google.co.jp/books?id=jWZQSBll_E4C&pg=PA235&redir_esc=y#v=onepage&q&f=false
同イタリア語
thereforeとかscolarとかでサイト内検索してみたが空振り。詰みです。
2020年にもなってはてなにブログを開設するとか相当遅れた人間のやることだと思う
どうも自分は記憶力がいい人間ではないらしく、使えない脳みそで長々と考えたことを次の日にはころっと忘れて、TLに流れてきた感情的で強い言葉を使う人の意見に流され、短絡的な感情を載せた短文をつぶやく。というのを何年も繰り返し、さすがに馬鹿らしくなってきたので長文をアウトプットする練習という意味も兼ねて、ブログを開くことにした。
だから基本的にはこのブログは長文がメインになると思う。
手癖でまとまりがない文章を書く癖を直したいというのもあるので更新頻度は高くないかもしれない。
基本的に私が日々感じたことを文章にする日記になると思う。
追記
散りばめられたネタがキツすぎたので改稿した。